家に帰るまでがマラソン

膀胱容量とフルマラソン

先日、泌尿器科の定期診察に行って参りました。2017年に間質性膀胱炎ハンナ型の手術を受けたので、主治医の先生とはもう7年目です。いつもは30秒診察なのですが、ちょっと相談してみました。

膀胱容量というのは、どれくらいの量のおしっこを貯められるかという、いわば膀胱のスペックです。私は腰椎麻酔を使った手術を受けた時に生理食塩水を700mL入れることができたそうです。

ただし、当時は毎日が激痛で検尿カップの決められたラインまで尿を満たすことができなかったので、膀胱容量は数ミリといったところでしょうか。

水圧拡張術と呼ばれる手術で膀胱を拡張し、ハンナ潰瘍(膀胱内壁の炎症)を電気焼灼してもらいました。もし、頻尿や膀胱痛で悩んでいる方がいらっしゃれば、術後3年目の時に書いた記事もお読みください。

1日の排尿回数が100回近くあった私ですが、今では外出先でトイレを借りることがまずないです。朝、出かける前にトイレに行っておけば、昼ごはんを食べて帰宅するまでの間、一度も催さないんです。

なので、ハーフなら全く問題ありません。

さすがに、フルマラソンはどうなんだろう??と思い、主治医に聞いてみたのです。

こんなに元気に回復したということを執刀医である先生に報告したかったという気持ちもありました。でも、まさか私が3時間でフルマラソンを走れるとでも思ったのでしょうか。

先生は間質性膀胱炎も専門外ですが、マラソンに関しても門外漢のようです(笑)。

前回の北海道マラソンで最終走者となる

北海道マラソンは2018年にファンラン(12.1km)初出場にして完走。2019年はフルに挑戦しました。そして、当然のようにDNF(Did Not Finish)。

ですが、とても思い出深いレースとなりました。なんと、10km関門手前で最終走者となってしまったのです。振り返ったら、ランナーは誰もいなかった。。。

創生トンネル(北海道マラソン2019)
創成トンネル(北海道マラソン2019)

ちなみに、この年の春に受けた大腸内視鏡検査で粘膜治癒1 が確認されたにもかかわらず、翌月から血便。

潰瘍性大腸炎が再燃している状態での参戦でした。

秋にはSLEの確定診断が出て、その頃から同時にANCAも陽性となります。

まあ、そんなのは関係ねー(なかばヤケクソ)。だって、私は走っている時の方が腹痛も治まり、体が楽なんですもの。

収容バスで教わったこと

10km関門は創生トンネルを抜けた札幌駅南口のあたりに設置されています。私は始めっから完走する自信がなかったので、手荷物を預けずスタートしました。

そのまま、札幌駅に向かい、ステラプレイスでご飯を食べて帰ることもできましたが、なにごとも体験!と考え、皆さんと一緒に収容バスというものに乗りました。

これがヤバかった。私は劇症型の難治性冷え性なんですよね。たぶん、血管炎のせいだと思いますが。

車内の冷房でみるみるうちに、手足が凍りつき、意識も遠のきそうになりました。

初めて収容バスに乗り知ったことは、いろんな関門で時間切れになった人を拾い集めるために、コースをぐるっと廻るという事実です。バスに乗れたからといって、まっすぐゴール会場に向かうわけではないんです(泣)。

マラソンは途中で棄権しても、自宅というゴールまで果てしなく遠いということです。

北海道マラソン2019の収容バスから見た北大の牛
北海道マラソン2019の収容バスから見た北大の牛

意気消沈すると共に、なかば凍死しかかっていた私に勇気を与えてくれたのは、途中でバスに乗ってきた女性ランナーさんです。

北海道出身で今は本州にお住まいとのこと。毎年、帰省して北海道マラソンに出られているそうです。

その方のお話では、北海道マラソンは制限時間が短く、初心者向きではないということでした。

え?!そうなんですか。最近やっとラン友と呼べる友達ができつつある私ですが、当時はなにも知らず、ソロ参加だったので、大会によって制限時間に違いがあるということすら知りませんでした。

北海道マラソン2019年大会の制限時間は5時間2 。今、振り返るとどう考えても無謀でした(笑)。

でも、凍えながら収容バスに乗り、先輩ランナーから貴重なお話を伺えたのは良い思い出です。

ペース配分表に最寄駅を追加

というわけで、今年の北海道マラソンは収容バスに乗ることなく、直帰するために最寄駅を調べました。ペース配分表をGoogleスプレッドシートで公開しているので、よかったらコピーしてご活用ください。

北海道マラソン2019ペース配分表

今後の予定

今後のレース参加予定ですが、以下のように考えています。

日付大会名距離制限時間目標
7月22日(土)札幌30K30km4時間完走
8月27日(日)北海道マラソンフル6時間新川駅から直帰
9月3日(日)石狩サーモンマラソン10km1.5時間完走
10月29日(日)しまだ大井川マラソンフル7時間大エイドまで

「本命しまだ大井川でフル初完走」と宣言したばかりですが、早くも軌道修正。しまだ大井川マラソンは32km地点の大エイドが素晴らしいらしく、そこで「しまだ汁」などを味わうことがメインになりそうです。

そうなると、当面の目標は30kmを着実に走り切る(歩くのもあり)ことなので、モエレ沼公園で開催される札幌30Kを頑張ります。

あとは、場馴れするために北海道マラソン石狩サーモンマラソンにも参加といったところでしょうか。

とにかく、私みたいな初心者は人に迷惑をかけることなく、自宅まで帰ってくることが最大の目標だったりするので、これからも生暖かい目線での見守りヨロシクお願いします。

  1. 粘膜治癒とは内視鏡的寛解のことで、大腸の粘膜に潰瘍性大腸炎の炎症がない状態をいいます。 []
  2. この記事を書いている北海道マラソン2023の制限時間は6時間。有名な大会だと東京マラソンや名古屋ウィメンズの制限時間が7時間のようです。 []
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